「魚型パレット」の版間の差分

 
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== 私的考察 ==
== 私的考察 ==
[[ファイル:moongod.png|thumb|right|420px|男性形の月の神について]]
[[ファイル:moongod.png|thumb|right|300px|男性形の月の神について]]
アダイマの地図を見れば分かるように、ナカダ文化は上エジプトに発生した文化で、その分布域は後の時代に「男性形の月神」信仰が目立った地域と重複している。<br>
アダイマの地図を見れば分かるように、ナカダ文化は上エジプトに発生した文化で、その分布域は後の時代に「男性形の月神」信仰が目立った地域と重複している。<br>


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ルーヴルのイルカ型パレットは目が波紋状となっている。目が波紋となっているということは波紋が起きる「水」とイメージが重なる。これは渦巻紋に類似しているように思うし、古代中国で「渦巻紋」といえば雷神を表す「'''雷紋'''」のことを指す。
ルーヴルのイルカ型パレットは目が波紋状となっている。目が波紋となっているということは波紋が起きる「水」とイメージが重なる。これは渦巻紋に類似しているように思うし、古代中国で「渦巻紋」といえば雷神を表す「'''雷紋'''」のことを指す。


ウィーンのパレットは魚の体に鳥やワニが描かれている。鳥は古代エジプトにおいても他の地域と同様、太陽や月の象徴とされる存在である。また、ワニは王国時代に入ると「ソベク」という神となって信仰の対象とされる。彼らの上に更に魚が描かれている。
ウィーンのパレットの左側には二羽の小さい鳥を連れた一羽のアヒル(水鳥?)である。河姆渡文化の神紋と比較して、親鳥は太陽神(女神か?)。子神達は雷神(あるいは火雷神と風水神)と考える。
 
右側には魚の体に鳥やワニが描かれている。鳥は古代エジプトにおいても他の地域と同様、太陽や月の象徴とされる存在である。また、ワニは王国時代に入ると「ソベク」という神となって信仰の対象とされる。彼らの上に更に魚が描かれている。良渚文化の神紋との比較になるが、おそらく
* 最上位にある魚:最高位の雷神
* 中段の鳥:太陽神
* 下段のワニ:水神
という構成なのではないだろうか。ナカダ文化の人々が知っていたメジャーな二大宗教観をどちらも盛り込んで、死後の神々の御利益を余さず手に入れようとしたものかと考える。
 
ごく単純に考えれば、左側の図は後のイシス(親鳥)、オシリス(子)、セト(子)に相当する神々の原型。右側の図はクヌム(雷神)、ホルス(太陽神)、ソベク(水神)となろうか。ナカダ文化においては、後のクヌムに代表されるような「月神」は、クヌムに「水神」としての性質があるように、地上に水をもたらす'''雷神'''の性質も兼ねていたと考える。上エジプトの太陽鳥神は当然ホルスなのではないか。ワニ神はセベクと、もしかしたらアペプに別れたかもしれないと思う。アペプの方には上位の神々と対立する中国の「共工」のような性質が分けられたが、セベクの方は恐るべき軍神だが「共工」のような悪神としての性質は弱いとされたのだろう。
 
ナカダ文化のクヌムが「魚」の姿で表されるのは、名前が類似しているメソポタミアのエンキと同類の神とみなされていたからではないか、と考える。


== 関連項目 ==
== 関連項目 ==
* [[wikib1:リングと太陽の鳥|リングと太陽の鳥]]
* 魚型パレット:[https://bellis.sakura.ne.jp/mediawiki3/%E9%AD%9A%E5%9E%8B%E3%83%91%E3%83%AC%E3%83%83%E3%83%88 省略版]
* [[狩人のパレット]]
* [[狩人のパレット]]
* [[クシュフ]]:魚と月神の関係について
* [[クシュフ]]:魚と月神の関係について
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<references/>
<references/>


== 外部リンク ==
== 参考文献 ==
=== Wikipedia ===
=== Wikipedia ===
* [[wikija:ナカダ文化|ナカダ文化]]
* [https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8A%E3%82%AB%E3%83%80%E6%96%87%E5%8C%96 ナカダ文化](最終閲覧日:14-05-30)
* [[wikipedia:Asyut|Asyut]]
* [[wikipedia:Asyut|Asyut]]
* [[wikipedia:Badari|Badari]]
* [[wikipedia:Badari|Badari]]
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=== Wikipedia以外 ===
=== Wikipedia以外 ===
* [http://www.geocities.jp/kmt_yoko/NaqadaI-II.html 古代エジプトの歴史]
* [http://www.geocities.jp/kmt_yoko/FishEgypt.html エジプトの魚]
* [http://tut.konjiki.jp/egypt/egypt.htm ファラオ(王)から見た古代エジプトの歴史]
* [http://tut.konjiki.jp/egypt/egypt.htm ファラオ(王)から見た古代エジプトの歴史]
* [http://www.jccme.or.jp/japanese/11/pdf/11-05/11-05-19.pdf#search=%27%E3%82%A2%E3%82%A4%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%83%89%E3%82%A6+%E9%82%AA%E8%A6%96%E3%82%88%E3%81%91+%E5%8F%A4%E4%BB%A3%E3%82%A8%E3%82%B8%E3%83%97%E3%83%88%27 クフルの効能]
=== 原文が挙げている参照リンク ===
*[http://xoomer.virgilio.it/francescoraf/hesyra/palettes.htm Predynastic palette corpus]
*[http://xoomer.virgilio.it/francescoraf/hesyra/palettes/Wien-fishpalette.htm Wien fish palette, 18.5 x 8.7 cm]


== 原文 ==
== 原文 ==
この記事は、2014年5月30日に作成したものを、主に考察について新たに加筆修正しました。当時参考にしたWikipedia以外のサイトの多くはリンク切れとなっていたので、リンク切れのものは削除しました(25-12-26)。
* [[wikipedia:Fish cosmetic palette|Fish cosmetic palette]](最終閲覧日:14-05-30)
* [[wikipedia:Fish cosmetic palette|Fish cosmetic palette]](最終閲覧日:14-05-30)